これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。そんな時、彼(21才)が彼女に声をかけてくれました。 「どうしたの?このごろ元気がないみたいだけど」 「友達がサークルを退めてしまって淋しいんです。彼女と私は共通するところがありましたから…」 彼女はそう答えました。 「僕じゃだめ...
これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。 彼女は十九才。文学部二年の女子大生です。 彼女は入学間もなく、大学のあるボランティアサークルに入りました。そこで二年先輩の彼と出会いました。 彼女の依頼というのはその先輩の住所を知りたいというものでした。 同じ大学で、今は退め...
これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。 とにもかくにも、彼は日を置かず、当社に連絡をくれました。 待っていた彼(64才)からの連絡は三日も経たないうちに入ってきました。 私が彼に、依頼人(60才)が探していること、元気かどうか気にされていることなど、これまでの経過を説...